透明*フルカラーの3Dプリント手法の一つとしてDMM.makeのフルカラーアクリルがあります。
この素材は綺麗な発色を得るためには色部分の厚みが2mm必要とのことですが、2mm以下では発色がどうなるのかテストピースを作って試してみました。
使用したテストピースはこちらからご購入とデータのダウンロード(無料)が可能です。
Fusion360でモデリングし、GrabCADPrintで色指定をして3Dデータを作成しました。
指定した色は下記の通りです。
黄色 VeroYellow-V
紫色 PANTONE 683C
透明 VeroClear
透けやすい黄色は1mm以下では色の層の存在が確認できず1.25で色を視認できる状態です。
公称値の2mmでは綺麗に発色しており、発色の限界はこのテストピースでは1.25mmとなりました。
ただし1.25mmと1.5mmではエッジや筋部分の発色が怪しくやはり公称値の2mmを確保するのが良さそうです。
透けにくい紫の場合は0.5mmで色の層が確認でき1mmで透けはほぼない結果でした。
発色度合は使用する色によって大きく異なるため事前の試作と厚みを容易に変更できるようなモデリングが必要そうです。
ちなみにクリア一体造形はできないフルカラープラスチックと比較すると1/80というスケールでは透け感に差があります。