3Dプリント品を作る

3Dプリント製品の完成見本の製作方法を紹介します。

題材にはこちらの内燃機関車 Aを使用しました。

3Dプリント品の確認

まず造形品そのままの状態で破損や傷等がないか確認していきます。

折れやすそうな部分がある場合には瞬間接着剤で補強をしています。

※到着時点での破損については交換対応をいたしますのでお問い合わせよりご連絡ください。

造形痕の確認

サーフェイサーを塗装して造形痕を目立たせます。

サーフェイサーにより造形痕がはっきりすると造形痕の方向と造形痕の多い面と少ない面があることが分かります。

素材によっては造形痕が味のあるディティールになっていることもあるので処理する箇所を決めて次に進みます。

造形痕の処理

3Dプリント品ならではの工程です。

サーフェイサーで目立たせた造形痕を紙やすりで研磨し、つるつるの面を作っていきます。

やすりの番手は400→600→1000→1500で使用していますが、400→1000だけで十分な場合もあります。

細かい箇所は下図の様に小さく切り取ってピンセットでつまんで磨きます。

ある程度の研磨を行ったらサーフェイサーを吹いて状況を確認し、不十分なら研磨を繰り返して面を綺麗にしていきます。

製品の完成見本ではこのループを2回(サーフェイサ→研磨→サーフェイサ→研磨→サーフェイサ)行うことが多いです。

研磨1回目後の表面
研磨1回目後の表面

塗装

所定の色で全体を塗装し、細部を筆で塗っていきます。

ここは通常のプラモデルと同じですが、細かい部品が付いた状態での塗装になる場合は気をつけて塗る必要があります。

ちなみに造形痕を処理せずに塗装したのが下図になります。

独特の味はあるのでこれを活かすのも面白いかもしれません。

ウェザリング

※製品によってはウェザリングはしない場合もあります。

※ここで紹介している方法は濃い色の車両にしている自己流になりますのでご注意ください

ウェザリングはまずタミヤのスミ入れ塗料を全体に塗ります。薄い塗料ですがなんとなく全体が白っぽくなるくらい塗ってしまいます。

乾いたら綿棒にエナメル溶剤を付けてスミ入れ塗料を拭き取っていきます。

エッジや隅の部分にスミ入れ塗料を残しつつ面は均一的に色褪せた感じを狙っていきます。

拭き終わったらスモークを塗装します。

最後につや消しクリアを吹いて整えて完成です。

使用した工具と塗料

本記事で使用した工具と塗料の一覧です。

  • タミヤ 薄刃ニッパー(ゲートカット用) 品番74035
  • タミヤ 瞬間接着剤(ブラシつき) 品番87128
  • タミヤ フィニッシングペーパー(細目セット) 品番87010
  • タミヤ フィニッシングペーパー(仕上げセット) 品番87024
  • タミヤ スミ入れ塗料(ライトグレイ) 品番87189
  • タミヤ エナメルX-20 溶剤大びん 品番80030
  • クレオス Mr.サーフェイサー1000 スプレー(徳用) 品番B519
  • クレオス Mr.カラースプレー マホガニー 品番S42
  • クレオス 水性プレミアムトップコート(つや消し) 品番B603
  • オルファ アートナイフ 品番10B

※本記事で紹介している手法はあくまで紹介でこれがベストというわけではございません。参考程度に自己責任でご活用ください。

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